妊娠経験者の話の中で、たまに「着床痛があった」「着床痛で妊娠がわかった」なんていう話を聞きますよね。着床痛とは、名前のとおり「着床したときに感じる痛み」のことです。

着床痛があったという人は、下腹部にチクチクした痛みを感じたり、軽い生理痛のようなものを感じたり、腰にズーンするようか不快感や痛みを感じたりすることがあるようです。

着床痛を感じる時期は排卵と次回生理予定日のちょうど中間(排卵からよよそ7日目くらい)で、「生理前の前兆にしては早すぎるような…」「なんでこんな中途半端な時期に下腹部が痛いの?」と不思議に思う人も多いでしょう。

この時期は、細胞分裂を繰り返した受精卵が胚盤胞となって子宮にたどり着き、子宮内膜に潜り込んで(着床)いこうとしている時期です。そのときに、子宮内膜がわずかに刺激をされて、それを痛みとして感じる人がいるのです。

これが「着床痛」というものなのです。なかには着床の際に起きるという「着床出血」を出血をする人もおり、色んな形で早々に着床の事実に気付く人がいます。

このように、着床痛(または着床出血)を感じる人もいる中で「私は着床痛を感じなかったけど、妊娠していた」という人ももちろん存在しています。むしろ、着床をしても何にも症状を感じないという人の方がかなり多いです。

妊活をしている人のなかでは「よくある話」かのようになっている「着床痛」ですが、実は着床痛があるのというのはかなり珍しいことなのです。

100人の妊婦さんのうち、実際に着床痛があったという人は1人か2人程度しかいないと言われています。

「まだ生理予定日前だけど、着床痛がなかったから今回は妊娠はできなかったかな…」と早々に諦めたり、「早く妊娠しているかどうかを知りたいから、着床痛を感じられるコツが知りたい!」とソワソワしたりするのはちょっと無駄なことかもしれません。

ネットでの情報や、妊娠経験者との会話でよく聞く話で「着床痛」というものの存在を知ると、気になってしまって「自分も…」と思うかもしれませんが、着床痛を感じている人の割合から考えてもなかなか感じることはできないものなのです。

また、着床痛を感じたという人の多くは、妊娠がわかってから「今思うと、あの時の痛みは着床痛だったのかもしれない」というものが多く、着床痛を感じようと思って感じたのではなく、思い返してみると…という人がほとんどです(経産婦さんで、過去の妊娠で着床痛を知っている人は、その経験から次の妊娠でも着床痛に気付くことはあるようです)。

妊娠を希望していると「早く妊娠が知りたい」という気持ちがどうしても強くなってしまいますが、あまり「着床痛」に敏感になりすぎるのは控えたほうがいいでしょう。

このように、着床痛を感じるという人は確かにいますが、一般的には着床痛がないのが普通なのです(医学的には「着床痛」というものは存在していません)。

「自分には着床痛がなかったから、妊娠できていないかも…」など心配はせずに、妊娠がわかる時期まで心穏やかにゆっくりと待ちましょうね。

逆に、排卵と次回生理予定日の真ん中あたりの時期に下腹部や腰に痛みを感じることがあったら「着床痛」の可能性があるので、こちらも「何の痛みだろう…コワいな…」と心配せずに痛みがおさまるので安静にしていましょう。

ですが、痛みがどんどん増していったり、生活に支障をきたすレベルの痛さだったり、何日も痛みがおさまらないときは着床痛ではないおそれがあります。「なんかおかしいな」と感じたら、すぐに病院を受診して原因を明らかにしてもらいましょうね。